札幌市民に長く愛されてきたお店「レストラン のや」。食事やスイーツを提供するだけでなく、札幌のカルチャーシーンの一面も支えてきた同店の歴史と魅力をお聞きしました。札幌軟石の建物を活用しカフェやレストランを展開
札幌軟石造りの物流倉庫を活用し、1985年に「プー横丁」をオープンした店主の川端さん。広々とした空間を埋めるべく楽器や古いポスターを飾ったところ、その雰囲気に惹かれて演奏会場にしたいという声がかかった。
「もしも自分が借りなかったら、ここはもっとおもしろい空間になったのではないかなと。レストランだけでは申し訳ないと思い、ライブ会場として開放した結果、気が付けば音楽と食の空間になっていました」。
次第に増えたスタッフを活かすため、1998年にはJR苗穂駅近くに古い木造の建物と札幌軟石の蔵を利用した「レストランのや」をオープン。自分たちで手を加えて造り上げた個性的な空間と、料理メニューの豊富さで長年ゲストを惹き付けた。
残念ながら都市開発の一環としてクローズしたが、「歴史的価値の高い建物を何とか残そうと、専門業者に依頼して蔵は保存しています」。
食事と音
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