第13回 「エドウィン・ダン記念館」 ―エドウィン・ダンを語り継ぐ―
「北のミュージアム散歩」は、道新文化センターのノンフィクション作家を育成する「一道塾」(主宰・合田一道)の塾生が書いた作品を連載するものです。道内にある博物館、郷土歴史館、資料館などを回り、ミュージアムの特色を紹介しながら、ミュージアムの魅力やその存在する意味を問いかけます。
第13回は、札幌市の「エドウィン・ダン記念館」です。ぜひご愛読ください。
(合田一道)
■第13回 「エドウィン・ダン記念館」 ―エドウィン・ダンを語り継ぐ―
記念館の館内
札幌市の地下鉄真駒内駅を出ると、空が大きく広がり、清らかな空気が出迎えてくれた。
真駒内の地は、1876年(明治9)に、開拓使のお雇いアメリカ人エドウィン・ダンによって切り開かれた、3000ヘクタールもの広大な牧牛場が始まりである。戦後、アメリカ軍に接収されて駐留軍のキャンプ場となり、キャンプ・クロフォードと呼ばれた。1972年(昭和47)には、札幌冬期オリンピックの会場となり、選手村であった建物は今も使われている。広い道路や沢山の街路樹、モダンな建物など、外国の街のような印象をうける。
「エドウィン・ダン記念館」は緑色の屋根に白い
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