OSO18を駆除したのは、釧路町役場農林水産課に勤務する40代の男性職員。有害鳥獣駆除の許可を受けたハンターでもあるという。
大殊勲を立てたわけだが、この男性はこれまで一切の取材に応じてこなかった。
その理由について、北海道猟友会標茶(しべちゃ)支部の後藤勲・支部長(79)はこう明かす。
「役場には『なぜ殺したんだ』といった非難めいた電話が多くあり、辛い思いをしているのです。山にいるならともかく、町へ出てきて乳牛を襲うなど、農家を苦しめる熊は駆除しなければなりません。内地の人たちが口にする“共存共栄”という奇麗ごとでは済まされない、切実な問題です。筋違いの批判を受け、彼も堂々と『自分が撃った』とは言えずに悩んでいました」
そのさなか、男性は後藤支部長に相談。
支部長は「大きな実害をもたらした熊を駆除して中傷されるなんておかしな話。
ハンターとしての立場を世にきちんと伝えるべきだ」と諭したという。
そうした逡巡を経て男性は、本誌「週刊新潮」に初めて駆除の一部始終を明かした。
中略
「一番ひどかったのは道外からの電話で、こちらの話を全く聞かないでテープレコーダーのように一方的にまくし立
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