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『ONE PIECE』ルフィがなろう系の主人公に…ジャンプが貫いてきた“運命”至上主義

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『ONE PIECE』103巻(尾田栄一郎/集英社)
海賊王を目指す青年、モンキー・D・ルフィの冒険を描いてきた『ONE PIECE』の物語。連載が始まった当初は彼の成り上がりを見守るストーリーだったが、最近では後付け設定の追加によって、“なろう化”したという見方もあるようだ。
なろう系主人公・ルフィ
あらためて同作の展開を振り返ってみると、ルフィのサクセスストーリーとしての側面が強いと言える。イーストブルーにある「フーシャ村」という田舎出身の少年が、ある日「ゴムゴムの実」の能力を獲得。強敵との戦いの中で徐々にパワーアップを果たしていき、海賊としての名声を高めていく…。
いわゆる“友情・努力・勝利”の法則に当てはまる部分が多く、『週刊少年ジャンプ』の王道を行く漫画として広く人気を得ている。
しかし連載が長期化していくにつれ、ルフィをめぐる設定の追加が目立つように。まず大きな話題を呼んだのは、彼が“神の天敵”こと「Dの一族」であるという設定だった。
さらにその出自についても、たんなる田舎モノの子どもではなかったことが判明。父は革命軍のボス、祖父は海軍の英雄と、盛りすぎなくらいに血統

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