北海道では、甘納豆を入れ、食紅で着色した甘い赤飯が広く浸透しています。
コンビニでもこの甘い赤飯が普通に販売されており、むしろ甘くない赤飯は珍しい存在です。
地域の人からすれば、罰ゲームのように感じられるかもしれませんが、北海道民にとってはこれが当たり前で、甘くない赤飯を食べると違和感を覚えるほどです。
この北海道独特の赤飯文化は、道外の人々にもぜひ試してもらいたいところです。
この甘納豆入り赤飯の発祥は、北海道光塩学園女子短期大学の初代学長、南部明子氏の母親にまで遡ります。彼女は子どもたちが喜ぶようにと考え、赤飯に甘いものを取り入れ、甘納豆を混ぜて食べさせたそうです。
この独特な味を南部氏自身も気に入り、やがて彼女の料理教室やラジオ、テレビ番組を通じてこの甘い赤飯が広まっていきました。
特に昭和20~30年代にかけて、彼女の影響力により北海道全域で知られるようになったのです。
また、南部氏は女性の社会進出にも積極的で、赤飯作りの手間を省くために、従来の小豆の煮汁でご飯を炊く方法を簡略化し、着色料で赤くしたご飯に甘納豆を混ぜるという手軽なレシピを考案しました
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