ニトリホールディングス(HD、札幌本社・札幌市北区、東京本社・東京都北区)は、かつて本社を併設していた札幌の旧物流センター(以下、札幌DC)を、大林組(同・東京都港区)グループに売却した。売却額は30数億円とみられる。(写真は、ニトリの旧札幌DC)
札幌DCは、1980年に稼働を開始した物流センター。札幌発祥のニトリの躍進を支えた物流センターで、一時期は本社機能も併設した拠点だった。店舗網の拡大と業績拡大に伴い、物量が大幅に増加。増設や外部倉庫の賃借、他の物流センター拠点との在庫分散などで対応してきたが、ニトリ店舗の出店が続くことや電子商取引(Eコマース)需要の拡大など物量の増大が見込まれ、CO2排出抑制など環境負荷低減の必要性から、2022年8月、石狩市新港南2丁目に鉄骨造、耐震構造の地上1階建て、延べ床面積は、約2万3228坪(7万6786㎡)の石狩DCを稼働させた。
それに伴い、札幌DCは稼働を休止、約3000坪の敷地と建屋の売却に向けた準備を進めてきた。ニトリHDは、昨年後半に入札を行い、大林組の大林新星和不動産(本社・東京都千代田区)などグループ会社が落札した。当初は2
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