2024年が明けた。景気は良くなるのか、現状維持か、調整局面かーー見通せない状況だが、個人消費の動向をストレートに反映する食品スーパーマーケット業界は、どう動くか。この業界に入って63年目というアークス(本社・札幌市中央区)の横山清社長(88)の本音に迫る、本サイト恒例の新春インタビュー2回目を掲載する。(写真は、アークス・横山清社長)
ーー横山社長は今年、数えで90歳になりますね。後継者については。
「2023年の株主総会でも、『社長はいつ辞めるのか』という発言が無かったわけではない。役員研修会では、長期的な経営について討論するが、昨年は私の年齢に関することが討論されたこともある。私は、そうした発言が役員研修会で出てくるのを待っていた。それをベースにして話し合ったが、いろいろな意見が出た」
「アークスに加入したことについて、私の考え方と実績、実行力を見込んで参加した企業が過半だった。それで安心しているわけではないが、問題点を抱えているスーパーは大手も含めて多い。そういうところの株主が代わったからといって、すぐに業績が良くなることはあり得ない。今ある状況を、どの時間軸でグループの先
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