阿部寛 画/彩賀ゆう
地上波・プライム帯の連続ドラマは、多くの人間が関わるビッグプロジェクトであるからこそ、企画の段階から十分に検討を重ね、万全の態勢で挑むべきであろう。
しかしなぜか、世の中から〝クソドラマ〟は決してなくならない。2022年に世間を震撼させたクソドラマを紹介しよう。
まずは、TBS日曜劇場で冬に放送された阿部寛主演の『DCU』だ。
同作の舞台である「DCU」は、海上保安庁に新設された水中事件・事故を捜査するスペシャリスト集団。
海上水域だけでなく、警察では捜査困難な河川や湖など、あらゆる水中に潜り、隊長の新名正義(阿部)らが、水中未解決事件を解明していく。
「『DCU』は海外の制作会社と協力制作しており、世界に目を向けた作品と宣伝していました。
ところが、ストーリーがとにかく悲惨。ひたすら怒っているだけの若者、無駄に秘密を作ってグループの輪を乱すリーダー。暴走して勝手に死ぬ女性警察官など…。
極めつけは、回を重ねるごとにしょぼくなるスケール。第1話では荒れる海の中に潜っていたDCU一同が、その後はダムの中、水族館の中、しまいにはお風呂場に潜って捜査…という具合に尻
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