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奈良県内の名阪国道に『Ω(オメガ)カーブ』と呼ばれる区間がある。上空から見た形がギリシャ文字『Ω』の形をしており、実際に走ると急な坂やカーブが連続し事故が多発していることから、地元では〝魔のカーブ〟といわれている。
「Ωカーブ」は、名阪国道の福住ICから天理東ICの山中を走る約10キロの区間で、急カーブや急勾配が連続。特に大道カーブの最大下り勾配は6%、最小曲線半径150mは道路構造令で定められている限界値となっている。この区間の制限器速度は60km/hに制限されているが、名阪国道全体が自動車専用道路の高規格で建設されているせいもあり、多くの車が80km/h以上で侵入しているという。
そのため、高速道路・自動車専用道路10kmあたりの死亡事故率が全国ワースト1位である名阪国道の中でも、この区間はその6割の事故が集中している。
「Ωカーブは直線で進めば5kmほどの区間ですが、Ωの形にそってほぼ倍の距離を回り込み、400mもの高低差を克服しています。現地には『急カーブ注意』の看板が何枚も立っているのですが、多くの車が高速で走行して
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